「入ってみると、ボランチのエリアではほとんどノープレッシャーだった」
「実際、真司と2人で入って、前線からのプレスがうまくはまったし、後ろも怖がらずにつないでいけばチャンスは生まれるだろうなと思っていた通りにできた。自分もある程度フリーだったので、積極的に前に行きながらも前線の動きを見逃さないように意識していました。後半のような形を極力やれればいいと思いますけど」と遠藤は淡々と振り返る。
勝ちきれなかったことは課題だったが、いい形が数多く出たことには満足した様子だった。
続くベルギー戦もオランダ戦と同じように1-2で後半へ突入。遠藤は山口螢と交代してピッチに立ち、いきなり本田の2点目をお膳立て。その後も自由自在に攻撃のタクトを振り続けた。
「外から見ていてそんなにきつそうでもなかった。でもどこかでリズムを変えていければいいと思っていた。サイドから簡単に入れても跳ね返されるだけなので、ワンツーで抜け出したり、自分がある程度高い位置で絡めば、中の人数も増やせると考えていました。
入ってみると、ボランチのエリアではほとんどノープレッシャーだったので、積極的に前へ行けばスペースが生まれて、チャンスになると思いました。オカが決めた3点目もきれいな形だったので、人とボールが連動してゴールを取るような形ができればいいんじゃないかと思いますね」
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