低迷のチームは復活できるのか【写真:goal.com】
『スカイ・スポーツ』などイタリアメディアによると、23日のジェノア戦で引き分けたミランの上層部は、マッシミリアーノ・アッレグリ監督を続投させる意向のようだ。
ジェノア戦で1-1と引き分け、公式戦7試合白星なし、1カ月以上勝利から遠ざかるなど、深刻な不振にあるミラン。試合後には、シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長とアドリアーノ・ガッリアーニCEOが電話で話し合ったそうだ。だが、両者ともアッレグリ監督を続投させることで合意したという。
そのガッリアーニCEOは、クラブの公式チャンネルで、次のように話している。
「(マリオ・)バロテッリのPK失敗が鍵となった。あれが決まっていれば、我々が勝っていただろう。彼らは枠内シュートなしだったのだからね。我々は攻めて、攻めて、さらに攻めたが、ボールがゴールに入ってくれなかった。我々は前進しなければいけない。カカーの素晴らしいパフォーマンスが良かったね」
「人生とはこういうものだ。すぐに流れが変わることを願おう。セルティック戦はチャンピオンズリーグ(CL)で勝ち進むために非常に重要な試合だ。アヤックスの試合にも気をつけなければね。カップ戦では良いパフォーマンスをしている。スタートよりも良い形でシーズンを終われるように願おう」
また、ガッリアーニCEOは負傷交代したMFサリー・ムンタリ、目のトラブルで欠場したDFフィリップ・メクセスについて、このようにコメントしている。
「ムンタリは肉離れだ。少しの間、起用できないだろう。メクセスは目の炎症だ。いつ復帰できるかは分からない」
一方で、ガッリアーニCEOは、ミランが長年にわたって結果を残してきたクラブであり、ネガティブなシーズンになるときもあると強調している。
「ネガティブなシーズンはどのクラブにもあるものだ。フィオレンティーナはCLに5年出ていない。インテルはこの2シーズン、9位と6位だった。大騒ぎすることではない。そういう順位になったとしても、誰も死ぬわけではないんだ。過去12年間で我々がCLに11回出場しているのを忘れてはいけない」
「ポジティブな一年にならなくても、騒ぐことではない。我々はずっと3位以内にいたんだ。ネガティブなシーズンだってあり得るさ。ベルルスコーニ会長になって28年、サポーターはたくさん喜んできた。CL決勝を8回戦っているんだよ。うまくいかなかったら、来年はゼロからスタートということだ。今年のインテルのようにね」
最後に、ガッリアーニCEOは忍耐を求めている。
「頭を下げず、こういうときでも、ミランの選手であることを誇りに思わなければいけない。ミランはたくさん勝ってきたんだ。忍耐力を持たなければいけない。大騒ぎすることじゃないんだ。ミランは立ち上がる。今はセルティックに向かい、(CL)ベスト16進出を目指さなければいけない」