カカー先制ゴールも…リーグ戦5試合白星なし【写真:goal.com】
23日に行われたセリエA第13節、ミラン対ジェノアの一戦は、1ー1の引き分けに終わった。
モントリーヴォ不在のミランは、カカーがキャプテンマークを巻いてスタート。バロテッリとマトリが2トップを組み、左サイドバックにはエマヌエルソンが入った。先発の予定だったメクセスは目に問題を抱えたとのことで、ボネーラが急きょスターティングメンバーに入る。
ここ5試合でユヴェントス戦を除く4試合で勝利を収めているジェノアは、3試合連続で無失点だったが、ミランがいきなり先制する。
4分、カカーの動きだしを見逃さなかったデ・ヨングがハーフウェーライン付近からロングフィード。ペナルティーエリア右のカカーに見事なパスが通り、ゴール左に流し込んだ。
しかし、ミランのリードは4分間だけだった。ジェノアはヴルサリコがペナルティーエリア右に侵入すると、エマヌエルソンに倒されてPKを獲得。元ミランのジラルディーノがど真ん中に強烈なシュートを決めて、1ー1となる。
同点に追いついたジェノアは、落ち着いたプレーでミランを苦しめた。ミランはカカーを中心に攻めるが、完全に崩すことはできない。23分にはバロテッリが個人技でオーバーヘッドを狙ったが、GKペリンの正面だった。25分には、そのペリンのミスもあってマトリが好機を迎えるも、シュートは枠を外れる。明らかなミスジャッジにも悩まされ、ミランとしてはイライラの募る展開だった。
それでも押し込み続けたミランは、35分にその報酬を得る。左サイドからのクロスを受けたバロテッリが巧みなタッチでゴール前での決定機を迎えると、マンフレディーニに倒される。これでマンフレディーニが退場となった。このPKをバロテッリがペリンに止められて勝ち越しには失敗したが、早い時間帯で相手が10人になる。
これでミランの優位は圧倒的になったが、バロテッリのこのPK失敗が予想以上に手痛いものになった。
人数の差を生かしてミランが攻め立てるが、前半は1ー1のまま終了。ミランは後半の頭からムンタリを下げてビルサを投入し、より攻撃的な布陣となる。しかし、耐える展開を覚悟していたジェノアからなかなかチャンスをつくれない。60分前後にマトリ、カカー、バロテッリが立て続けにヘディングシュートを放ったが、ペリンに阻まれるなどしてゴールネットは揺れなかった。
単調な攻撃に変化を加えるべく、アッレグリ監督は73分にポーリを下げてロビーニョを送り込んだ。それでもスペースが見つからないミラン。ジェノアは自信を持った守備で、相手の攻撃をことごとくはじき返した。
87分、左からエマヌエルソンが上げたクロスにマトリがヘッド。ついにフリーで決定機を迎えたが、このシュートは枠の左に外れてしまった。
万策尽きたミランは、4分のアディショナルタイムもゴールを奪えず、1ー1で試合終了。負けに等しい引き分けで、サン・シーロはブーイングに包まれた。