日本選手のクオリティがランキングを引き上げている
確かにW杯予選は軽々と抜けた。マンチェスター・U所属の香川真司、インテル所属の長友佑都、欧州CLで存在感を見せるCSKAモスクワの本田圭佑をはじめ、現在の日本代表には欧州の一部リーグで活躍する選手がずらりと揃っている。
この日本選手団のクオリティと欧州での認知度が、44位の日本を18位に引き上げている。オランダ戦ドローとベルギー戦勝利の結果も影響しただろう。
もちろん倍率では優勝候補の超4強国との間に歴然とした壁はあるが、今世界最速で進化している代表は日本ではないだろうか。
ウイリアム・ヒルズのオッズを見ても、日本は、FIFA世界ランキングではW杯出場不可能な44位に低迷しながらも、絶対的なアジア王者であり、選手、チームの進化の速さが警戒され、アメリカ、メキシコ以上の期待値を背負ってベスト16進出を狙う位置につけているのが読み取れる。
グループ戦さえ突破すれば、後は一発勝負。Anything can happen in football(フットボールでは何が起こるか分からない)である。ここから毎試合日本代表が驚異の進化を遂げれば…。王国のW杯でホスト国と決勝でぶつかるのは、我らがサムライ・ブルーということだってあるのだ。
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