「周りの人たちにいろいろ言われるのはこの世界ではあたり前」
もちろんオランダ・ベルギー2連戦を1勝1分で乗り切ったからといって、2014年ブラジルワールドカップで2010年南アフリカ大会の16強を上回れる保証は全くない。それでも10月のセルビア・ベラルーシ2連戦での最悪の状況を脱け出したのは非常に前向きな要素だ。
長谷部も「10月の遠征がうまくいかなかったという危機感がみんなにあったから、今回は全てをポジティブに持っていきたい気持ちが強かった」と強調する。
「今年最後をこういう形で終われたことは非常にうれしく思う。ただ、1年を見ればいい時も悪い時もあったし、チームというのはそういう紆余曲折を経て強くなっていくのかなと。一番いいのは右肩上がりに成長していくことだと思うけど、なかなかそうはいかない。
チーム全体がやろうとしていることを再確認できたという意味では、10月の遠征は負けてよかったとは言わないけど、悪いところが出てよかったのかなと。いろんな批判もあったけど、周りの人たちにいろいろ言われるのはこの世界ではあたり前。
そういうのに左右されているのが、このチームの強さなのかなと思います。この流れを継続していきたいですね」とキャプテンは一応の合格点を出していた。
3月の次の代表戦までは4ヶ月以上の時間がある。長谷部には新天地・ニュルンベルクでチームを低迷から救い出すという大仕事が待っている。今回のパフォーマンスがよかったのも、コンスタントに試合に出ているからに他ならない。チームでも内容と結果の伴う戦いをして、自分自身をもう一段階、ステップアップさせてほしい。
【了】