「自分たちが勝つべくして勝った内容だった」
ベルギー戦では2-1で迎えた後半18分、酒井宏樹とのワンツーから相手DFを巧みにかわして柿谷曜一朗へパス。柿谷がダイレクトで岡崎慎司に流してゴールという理想的な形の組み立てを演出した。
「曜一朗からオカちゃんへのパスを、僕が出す時に見えていたし、あの崩しは3人がイメージを共有できていたと思う。3-1になってからの試合運びは課題かもしれないけど、自分たちが勝つべくして勝った内容だったし、結果も伴った試合だったと思う」と長谷部も自信をのぞかせた。
その一方で、2試合通して反省点もあった。オランダ戦ではロッベンにドリブルで持ち込まれて失点したシーンが象徴的だった。
「僕が左(ボランチ)で出たのは、彼が中に来るのでそこをケアする意味もあったんですけど、2失点目のところは完全に僕のミス。ロッベンのことは何回も対戦していてよく知っていたけど、さらに上を行かれた。ああいうところが勝負を決めるのかなと改めて感じましたね」と自戒を込めて言う。
ベルギー戦に関しても3-2で逆転勝利はしたものの、手放しで喜べる試合ではなかったと認識しているようだ。
「内容も結果も伴ったというのはすごい自信になる。ただ、オランダもそうだったけど、ベルギーも本調子じゃないと感じた。正直、ブラジルやウルグアイの方が相手の強さを感じた。だから、この2試合を冷静に分析しないといけない」と長谷部は勝って兜の緒を締めることを忘れなかった。