香港に来て日本の良さを再認識
太田氏は株式会社リクルートからサッカー界に転身し、日本の横浜FCの副社長を経て、昨年から7月から香港に赴任。以前は個人として特に海外志向はなかったが、香港で生活を始めて考え方に変化があったという。
「海外志向が強くなりました。みんな、海外に出た方がいいと思いましたね。若い人は特に。留学もどんどんした方が良い。海外に出て日本の良さが分かりましたし、サッカーに限らず、ビジネスでも日本は海外と勝負をしていかないといけないわけですから」。そこで、日本と香港の大学の提携にも動いているという。
日本企業の海外進出も促している。「日本に帰った時は、スポンサーに限らず、知り合いの会社に“香港に進出しませんか”と提案をしています。これから進出する企業は後発になる。他と同じことをやってもしょうがない。サッカーチームと組んでやれば面白いから、何かやってみましょうと」。
手弁当で下調べもし、具体的に香港進出を準備し始めた企業も出てきた。もちろん、チームの営業も忘れていない。「香港に来たらスポンサーになってもらう。目的はそれです(笑)。僕らのリソースは限られているけど、ネットワークはありますから。そういうのも含めて、僕らのスポンサーメリットなんです」。
100年以上の伝統を持つリーグに新たな息吹を注がんと、横浜FC香港の挑戦は続いている。
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