香港で進められるプレミアリーグ構想
今、香港ではプレミアリーグ構想がイギリス人のプロジェクトリーダーのもとで進められている。政府も支援し、来季からAFCのクラブライセンス制度に則ったリーグ運営に移行しようとしている。
太田氏もホームゲームの運営権利の拡大や放映権料の問題など、プロジェクトリーダーに要望を伝えている。「どこまでJリーグのような形になるか分かりませんが、変えていこうという動きは出てきているので、期待はしています」。
実現すれば、アジア・チャンピオンズリーグ出場の道も開かれ、Jリーグのチームとの試合、さらには日本の横浜FCとの対戦も夢ではなくなる。
だが、太田氏は「将来、ACLでJリーグのチームと試合をするというのはチームとしての目標に置いておきたい」としつつ、「まず香港ならではの運営スタイルをしっかり作ること。10年、20年続けられるようなクラブの運営スタイルを確立するのが、ここ数年でやることだと思っています」と、足元を見つめている。
「サッカーにしても、運営にしても、何でも日本の良さを押しつけようとし過ぎていた。香港サッカーを変えなくちゃいけないと勝手に意気込んでいた。でもそこは、香港の人たちをリスペクトしながら、認めながら、話をしていかないといけない」
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