「自分はまだ次の遠征に選ばれるかどうかというところですから」
「10月の遠征では、2つの異なる相手にベースを崩さずどこまでできるかを考えていた。11月はベースを大切にしながらも、新しい選手を試したいというのが当初の考えとしてある。今回は新しい選手を積極的に使っていきたい」と11月オランダ・ベルギー2連戦のメンバー発表で意欲を口にした日本代表のザッケローニ監督。その筆頭だったのが新世代のボランチ・山口螢だ。
16日のオランダ戦ではフルメンバーの集まった状態で初の先発出場。前半は長谷部誠、後半は遠藤保仁とコンビを組み、中盤の安定感をもたらした。
長谷部も「螢は気が利いていた。要所要所で“利く”プレーを前後半通していた」と高く評価しており、2008年の岡田ジャパン時代から続いてきた鉄板ボランチの一角に食い込む可能性を予感させた。
当の本人は「自分がそこに割って入れているようには思っていない。まだあの2人が不動やし、努力して信頼をつかまないと。自分がどれだけやるかにかかってくると思います。ワールドカップの話をするのもまだ早い。
自分はまだ次の遠征に選ばれるかどうかというところですから」と慎重な姿勢を崩さなかったが、手ごたえをつかんだ部分は少なからずあったようだ。
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