スカウティングも行っていたベルギーだったが…
今回の欧州遠征では、ザッケローニ監督は鉄板イレブンを返上し、メンバーを入れ替えてきた。
この戦略にもとくに驚くことなく、「予想どおり、テクニックに優れた好チームでした。良い選手は定番の11人だけであるはずはないとは思っていたけれど、それを改めて確認した、という感じ」と言うフランケン記者に対し、日本代表のベルギー戦でのパフォーマンスに、少々面食らった、と語ったのはヌイエンス記者。
「予想以上でした。コンフェデレーションズ杯のイメージが強かったので。あのときは、決定力が足りない印象でしたし、コンビネーションもここまで機能していなかった。ザッケローニ監督の戦略もあるが、選手たちがピッチ上で自分たちがやろうとしたサッカーを実現できたところが勝因でしょう」
ベルギーサッカー協会は、3人の視察スタッフを16日のオランダ戦に送り込んだ。彼らが持ち帰ったフィードバックをスタッフが検証し、選手たちにも注意点を細かく指導していたというが、それでも対応しきれなかったことを陣営は悔やんでいるという。
両者が印象的だったプレイヤーとして挙げたのは、やはり、という感じだが本田と香川、そしてこの日、ゴールを決めた柿谷だ。
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