残り3節となったJ1リーグをおさらいしておこう。
優勝争いの主役にいるのは、勝ち点59の首位・横浜F・マリノス。前節は名古屋グランパス相手に今季ホーム初黒星を喫したものの、依然として首位の座をキープ。今節は前節降格の決まったジュビロ磐田との一戦となる。
前節で降格が決まったとはいえ、それによって磐田がノープレッシャーで向かってくる可能性もある。決して簡単な相手ではないはず。
20日に天皇杯4回戦で長野パルセイロ相手に120分の死闘を演じたことによるコンディションも懸念材料と指摘できる。いずれにせよ、踏ん張りどころの一戦だろう。
勝ち点差1で首位を追いかける2位の浦和レッズは、ホームで6位の川崎フロンターレと対戦。前節の仙台戦では、ロスタイムに追いつかれて首位浮上のチャンスを逸した。ここは是が非でも勝っておきたいところだ。
ただ6位の川崎フロンターレも数字上では優勝の可能性を残しており、なにより得点王を狙う大久保嘉人を中心に攻撃陣は好調。ナビスコカップでの対戦を含めると、今季は1勝2敗と分が良いわけではない。浦和にとっても正念場といえそうだ。
勝ち点57で3位につけるサンフレッチェ広島は、5位・セレッソ大阪との直接対決になる。上位2チームの結果次第では首位に立つことも可能で、昨年の覇者としてはシーズン終盤にこの優勝経験を生かしたいところ。
5位のセレッソ大阪としても、上位陣との直接対決を制することでこの優勝争いをかき乱したいところだ。
虎視眈々と逆転優勝を狙っているのが、4位の鹿島アントラーズ。上位3チームによる三つ巴の間に、しっかりと順位を上げてきた。
現在、首位との勝ち点差は3。残り3試合であることを考えれば、十分に巻き返しも可能で、なによりもクラブとしての豊富な優勝経験は伊達ではない。上位3クラブからすれば、非常に不気味な存在だろう。
いよいよ残り3試合。今節で上位陣に変動はあるのか。注目となる。
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