日本代表は強豪相手に1勝1分、香川も良いパフォーマンスを披露
オランダ戦では2点を失いながら追いつき2-2、ベルギー戦では先制点を奪われるも逆転して3-2の勝利。日本代表は11月の欧州遠征において上々の結果を残した。
オランダはベストメンバーでなかったし、ベルギーも守備の要コンパニがいなかった…と「相手が万全でなかった」要因をあら探しすればできなくもない。それでも、十分オランダもベルギーも強いチームであり、この2チームに良い内容のサッカーで負けなかったことは称賛に値する。
日本代表MF香川真司は、オランダ戦においては後半からの途中出場で、個の力を見せつけた。そして、ベルギー戦ではスタメンを飾り82分までプレー。良いパフォーマンスを披露した。
正確に言えばベルギー戦では、厳しいプレスを受けて何もできない時間帯もあった。右サイドバックのトビー・アルデルヴァイレルト、右ウイングのケヴィン・ミララスや中盤のアクセル・ヴィッツェル、ムサ・デンベレのような身体能力に秀でた選手達に囲まれボールを失うシーンも見られた。また、ペナルティボックス近辺では珍しく精度の低いクロスを連続してあげるシーンもあった。
とはいえ、30分の左サイドでのコーナッキックのシーンでは、ショートコーナーから本田とパス交換を行い、ペナルティボックスに侵入。本田からのパスを右足で一度止めると、対面したロメウ・ルカクを縦のドリブルで抜き、角度のないところから左足でニアの上部を狙った。
惜しくもシュートはポストを直撃し、ゴールにはならなかったが「積極的な仕掛け」や「咄嗟の判断でニアの上部を狙うセンス」は、間違いなく好調時のもの。試合中にパフォーマンスの波があるのは気がかりだが、大きな心配の種というほどのものでもない。