J2第41節が終了時点で昇格プレーオフ争いが大混戦だ。
最新の順位表と、最終節の対戦相手が以下のとおり。昇格プレーオフ進出の可能性は以下の6チームに絞られた。
3位京都 70 +23 栃木(H)
4位長崎 66 +9 徳島(H)
5位千葉 65 +19 鳥取(A)
6位徳島 64 +4 長崎(A)
7位札幌 63 +11 北九州(H)
8位松本 63 -1 愛媛(H)
まず3位京都は確定。京都は3位でプレーオフに進出することが決まった。昨年同様、再びホームで準決勝を戦う。昨年は大分に0-4と完敗したが、その経験を活かして悲願のJ1復帰はなるか。
プレーオフ争いのキーを握るのは、長崎対徳島の直接対決。長崎は前節ホームで松本に痛い敗戦を喫したが、最終節もホームで戦えるだけに、その優位性を活かして今度こそ自力でプレーオフ進出を決めたいところ。J2参入初年度でのプレーオフ進出となれば快挙だ。
対する徳島は、札幌と松本が勝点1差で迫るために勝利は必須条件とみていいだろう。
この長崎対徳島というカードがあることにより、俄然有利になったのが7位札幌だ。長崎と徳島が勝点を奪い合うため、札幌は最終節の北九州に勝利さえすれば、長崎か徳島を勝点、あるいは得失点差で上回る。前節で岐阜に3-0で勝利し、長崎の得失点差を上回ったことも自らを助けた。引き分けた場合でも徳島や松本の結果次第でプレーオフ進出となる。
札幌はJ1昇格を決めた2年前、終盤戦に尻上がりに調子を上げて迎えた最終節のFC東京戦、昇格を決める大一番で札幌ドームに4万人以上を動員した記録を持つ。プロ野球がオフシーズンとなり、俄然、北海道ではコンサドーレに対する注目も上がる。その状況下で普段は眠っているコンサドーレの潜在的なファン層が札幌ドームに一挙に集う。
今度の最終節に向けてクラブも最大限の集客を呼びかけており、同じような状況になることは約束されたようなもの。札幌ドームの圧倒的な雰囲気が有利に働くことは間違いない。
同じホーム・アルウィンの大観衆とともに最終節を迎える松本も最後の一席に一縷の望みをつなぐ。松本もJ2参入2年目でのプレーオフ進出となれば快挙と言っていい。
昇格プレーオフ進出をかけた残り3枠の争いから目が離せない。
【了】