ベルギーの攻撃の傾向
彼らを中盤で止める役割はボランチが背負うことになる「フォーメーションはオランダとまったく一緒だけど、中盤の選手はもっとフィジカルがあって、ロングボールからセカンドボールを狙ったりする。190センチオーバーの選手にヘディングで競り勝つのは難しいと思うけど、全員で集中してセカンドボールを拾いたい」と長谷部誠は注意を呼びかける。
前日練習では中盤から左右のサイドにシンプルなパスを出した選手が、ゴール前に飛び込んで合わせる練習を反復でやっていたベルギー代表。
コロンビア戦では中盤を支配しながら、単発のドリブルなどを止められる流れで0-2の敗戦を喫しただけに、日本を相手に本来のダイナミックな動きを取り戻してくるはずだ。
また、バリエーションとしてベルギーはウィングの選手が中に流れる傾向が強く、中盤の選手が斜めに飛び出してクロスを上げるというパターンがある。
例えば右ウィングのデ・ブルイネが中にドリブルし、相手SBがそれに釣られると、フェライニが斜め前方に飛び出しながら受け、素早くクロスを上げる。そこに中盤の底からヴィッツェルが飛び出して、前線のベンテケやルカクと共にターゲットになるのだ。
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