評価が高いザックジャパン
さらに現在ベルギーには、日本代表をより身近に感じる存在がいる。「おそらく国民で彼の名前を知らない人はほとんどいない」とまで言われるほどの有名人、GK川島永嗣だ。
今季は、所属するスタンダール・リエージュで15試合中9試合を無失点に抑える好守で、チームは現在リーグ首位と好調。さらに評価を上げている。
日本戦を前に、前述のデルニエ・ウール紙やル・ソワール紙では、大々的に川島の特集やインタビュー記事が掲載された。また、ベルギーのサッカーファンの間でも、日本同様、プレミアリーグやリーガエスパニョーラ等、欧州4大リーグは人気で、欧州組の面々の知名度も高い。
代表メンバーであるフェライニのチームメイトである香川、かつてアンデルレヒトが本気で獲得を狙っていた本田、セリエAに所属する長友、チャンピオンズリーグ常連の内田らはとくによく知られた存在だ。
彼らベルギー人に日本代表チームの印象を聞くと、判で押したように同じ答えが返ってくる。
「テクニックがあり動きが機敏。全員で動き、ボールを使ってプレーする非常に良くオーガナイズされたチーム」
長身選手が多く、フィジカルには強いが敏捷性には欠ける現ベルギー代表にとっては与し易い相手ではなく、日本はベルギー人がW杯でもっとも組み分けたくないアジア勢だという。