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プロになるため欧州の大学へ留学、そしてリーグ優勝。金井拓也の選択したサッカー人生

text by 長束恭行 photo by Yasuyuki Nagatsuka

迷わずプロへの道へ

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【写真:長束恭行】

 オランダに渡った金井は大学に通いながら、サッカーの場を求めて地元のアマチュアクラブを当たった。二クラブに候補を絞り、より出場機会が得られる「クイックボーイズ’31フェンロー」に入団。オランダ人に囲まれながら週二回の練習と試合、そしてフットサルに興じつつ、勉学中心の留学生活を送っていた。すると予想外の国にサッカー人生は転回していく。

「クイックボーイズのキャプテンがVVVフェンローやドイツ三部でやっていた元プロ選手(デーブ・ヨーステン)で、彼が僕のことを認めてくれました。ドイツに移籍した時の代理人を僕に紹介してくれたんですね。

 12月に『プロを目指したいんだけどチームを紹介してくれないか?』とコンタクトを取ったら、今年の1月半ばに『ジャルギリスが来月からクロアチアでキャンプを張るんで行ってくれ』と返事が来ました」

 二学期から一般学生に混じってビジネスコースを取る予定だったが、その時の金井に迷いはなかった。

「留学した一つの理由としては、やっぱりプロになりたかったんです。もし大学四年間でプロになれなかったら、もうサッカーは止めようかなと思っていました。最後のチャンスとしてオランダに行って、もし何かしら活躍できたら目に留まる可能性もあるだろうと」

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