「とにかく自分たちのスタイルにチャレンジしたい」
「客観的に見てオランダ・ベルギーっていうのは世界的にも強いチーム。もちろん毎試合勝ちたいですけど、まずはアウェーで自分たちのサッカーを示すことが1つ大事ですね。もちろん代表戦は結果も求められるし、負けるリスクもあるけど、サッカーは何が起きるか分からない。
だからこそ、自分たちの哲学を持って戦うことが重要ですね。いつ転機が訪れるか、状況が好転するか分からないし、とにかく自分たちのスタイルにチャレンジしたいと思います。
ザッケローニ監督もこの合宿最初のミーティングではいつもより厳しめに話をしていた。根性論には偏りたくないけど、それを出さないといけない時もある。最近の状況を考えれば、メンタルも含めて根本を見つめ直すことがやっぱり大事。僕自身も気持ちをしっかり持って、今持っている力の全てをオランダ戦で出しきりたいです」
11月シリーズに入ってから、本田圭佑に加えて長友佑都も報道陣に対して無言を貫き、香川真司や内田篤人も口数が減っている。それだけ主力選手たちは現状をナーバスに捉えているということだ。
そういう中で、どんな時も変わらず、ポジティブにサッカーに取り組んでいる吉田の変わらぬ姿勢は心強い。その図太さと逞しさを慣れ親しんだオランダ相手に存分に出しきってほしい。
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