「裏にいいボールを出すことはすごく重要」
そのうえで、攻撃の起点を作ることも重要だ。オランダの最終ラインはフェイエノールトやアヤックスなど国内組の若手選手がズラリと並ぶ。
ファン・ハール監督は「若い選手だからといって経験値がないというわけではない」と彼らのプレーに絶対的自信を抱いているが、日本としてはそこを打ち破らなければ得点は奪えない。とりわけ、岡崎慎司と柿谷曜一朗の背後を突く動きが大きなポイントになりそうだ。
「オランダのDFは足元が相当強いんで、裏にいいボールを出すことはすごく重要。彼らはサイドバックがどんどん上がってくるので、ボールを奪った後に素早くサイドのスペースを有効に使えればベスト。
そのスペースに僕らがいい配球をできればチャンスになるのかなと思います。10月の2連戦では小さなパスが多かったけど、もうちょっとダイナミックに攻撃するべきだし、長短織り交ぜたパス出しをしたいと思いますね」と吉田は自らのフィード力を最大限有効に生かそうとしているようだ。
今季のサウサンプトンでは依然としてプレミアリーグ出場機会を得られず苦しんでいる吉田だが、11月7日のリーグカップ・サンダーランド戦に出場。90分間プレーし、待望の1ゴールをマークした。
この活躍に本人も気をよくしている様子で、「10月の時よりコンディションはいい。今週に入ってからも高い負荷のトレーニングができたと思う」と自信を持ってオランダとのビッグゲームに挑むつもりだ。
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