「つねにサポートに行って1対2で守れるようにしないと」
2013年に入ってから8敗と停滞感が著しい日本代表にとって、16日のオランダ戦は7カ月後に迫った2014年ブラジルW杯本大会の行方を大きく左右する大一番だ。オランダのファン・ハール監督は今回の日本戦を前に先発メンバーを名言。彼らで構成した4-3-3で挑むことを早々と宣言した。ファン・ペルシーらFW陣の負傷離脱も全く問題ないと自信を見せた。
このメンバーを日本代表で誰よりも熟知するのが、VVVフェンロで足掛け4シーズンプレーした吉田麻也だ。「ほとんどの選手と対戦したことがある。1トップのシーム・デヨンクも3~4回やっているかな。
ファン・ペルシーやフンテラールは世界的にも飛び抜ける選手だけど、デヨンクもすごくクレバーな選手。強さだけじゃなくうまさもあるんで、周りを生かしながら2列目が飛び出せるようなポストプレーもできるし、高さもある。結構大変な選手だと思う」と警戒心を露わにした。
W杯欧州予選で通算34得点というダントツの得点力を誇るオランダ攻撃陣を封じるのは容易ではない。守備の要である吉田は責任重大だ。
「彼らは典型的なオランダサッカーでやってくると思う。サイドにいいアタッカーがいて、ボールを保持しながらサイドにボールを入れたり、サイドチェンジして、広いスペースで1対1仕掛けてくる。
ロッベンなんか1対1をやらせたら、数的同数で守るのはすごく厳しいので、まずサイドチェンジさせないこと。それとつねにサポートに行って1対2で守れるようにしないといけない」と吉田はサイドでの守備を警戒する。
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