「世界第4位」のメキシコ
昨年夏にアメリカのスポーツ専門チャンネル『ESPN』などの情報を基にして、アメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)が2011-12シーズンの世界中のプロサッカーリーグの観客動員数の比較を行った。その中で、アルゼンチンの2012年前期は、1試合あたり1万8112人で世界11位だった(ちなみにMLSは1万8828人で、8位となったことを喜んでいた)。
このデータで、アメリカ大陸で最高位につけたのがメキシコだ。2011-12シーズンのクラウスラで1試合平均2万5288人を記録した。この数値はトップのドイツ・ブンデスリーガ(4万5726人)、2位イングランド・プレミアリーグ(3万4601人)、スペイン・リーガエスパニョーラ(3万272人)に次ぎ、世界4位にランクされた。
メキシコもアルゼンチンにならい、1990年代後半に2ステージ制を導入した。現在は前後期ごとにプレーオフを設け、年間2つの王者が誕生するシステムを採用。目的は、観客動員数のアップなどビジネス面での浮上である。
昨季のクラウスラレギュラーシーズンで最多勝ち点を稼いだトルーカの観客動員数を、MLSも参考にしたサイトworldfootball.netで確認すると、レギュラーシーズンのホームゲームでは1万9128人だった1試合あたりの観客数が、プレーオフでは2万3000人にまで増えている。結局、トルーカは決勝で負けてしまったが、最後の舞台となったホームでの決勝セカンドレグでは、2万6000人がスタジアムに集まった。
収益としては入場料のみならず、放映権料アップも期待できる。注目度が上がることによって、サッカーくじの販売量増加、さらにはステージごとにデザイン変更したユニフォームの販売、あるいは胸部分などスポンサーの獲得と、ビジネスチャンスが拡大しているという。