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中南米の2ステージ制は成功しているか?

2リーグ制への移行に、ファンは「世界の本流に外れる」と反対の理由を挙げる。大切なのは本流かどうかであるより、それが日本によって最良かどうかだろう。『サッカー批評issue65』(双葉社)では世界の実態を探るべく、各地の事情をレポート。その中から、中南米編を紹介する。

text by 杉山孝 photo by Kenzaburo Matsuoka

【サッカー批評issue65】掲載

中南米編 欧州とは異なる「主流」

 世界のサッカーの中心地であるヨーロッパでは、シーズンは通年の勝ち点によって争われることが基本だ。だが、もう一つ「本場」中南米のサッカー界では、2ステージこそが「主流」となっている。

 広大な国土ゆえリーグの構造自体が複雑ではあるが、通年制なのはブラジルくらいのものだ。

 そのライバルであるアルゼンチンは、通年制の時期もあったが、南米の音頭を取るように20年以上も2ステージ制を続けてきた。

 中南米では「アペルトゥラ」(前期。アルゼンチンでは昨季からトルネオ・イニシアルと改称)と「クラウスラ」(後期。同じくトルネオ・フィナルに改称)と2つに分けたステージを戦っている。

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