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注目はビルドアップ!日本対オランダを、オランダ視点で楽しむ方法

text by 川本梅花

CBやCHのビルドアップのやり方に注目する

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オランダのCBは、ボールを持ったならばドリブルする機会をうかがう

 オランダ代表の好調と不調さを見分けるのには、CB(センターバック)とCH(センターハーフ)のビルドアップのやり方に注目して見ていればよくわかる。オランダのCBやCHがボールを持ってどのようにビルドアップをするのかということは、守る相手側がどのような守備をしているのかを知ることに通じる。

 必ずオランダのCBは、ボールを持ったならばドリブルする機会をうかがう。なぜならば、子どもの頃からCBは「行けるのならドリブルして中盤まで行ってもいいよ」と指導されるから、プロになってもCBのやることは変わらない。CBがボールを持った時の状況を見る。

【1】相手側はCBの持つボールに激しく寄せてプレスに来るのか。
【2】逆に、ある程度CBにボールを持たせようとするのか。
【3】CBがボールをGKまで戻した際に、相手側の攻撃的な選手(FWやMF)がCBを追い越してGKに渡ったボールまでプレスにいくのか。

 日本がどのようなやり方をするかによって、オランダのビルドアップのやり方が変わってくる。たとえ、試合の前半で苦労しても、後半からは局面を変化させようとサイドチェンジを仕かけたりロングボールを放り込んだりして、なんとか打開しようとするのがオランダサッカーである。

 オランダサッカーの生命線でもあるビルドアップが軌道に乗れば、好調のオランダ代表を見られるし、ビルドアップを阻止されれば不調のオランダ代表が顔を出すかもしれないが、2009年9月5日に3-0で勝利した時のように、後半に連続して30本以上のパス交換ができた展開にはもはやならないだろう。

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