馴染みのない昼間のキックオフ
オランダ代表は日本戦をほぼベストメンバーで臨むことになった。彼らにとって日本戦はアウェイマッチ。3日後のコロンビア戦が本拠地アムステルダム・アレーナで戦うことを鑑みると、そちらを優先してもよさそうなもの。
しかし、指揮官ルイ・ファン・ハールはブラジルW杯のテストとして、日本戦にアクセントを置いてくれたのだ。
「コロンビア代表を映像でチェックしたが、チームの出来としてはちょっとがっかりした。もちろん、彼らにはファルカオ、ハメル・ロドリゲスといったトッププレイヤーがいる。しかし、チームとしてみた場合、私は日本の方が上だと思う」(ファン・ハール監督)
アルヘメーン・ダッハブラット紙は、ファン・ハール監督のコメントを引用しながら、今回の日本戦、コロンビア戦はブラジルW杯を想定したテストケースと解説している。日本対オランダ戦は午後1時15分キックオフと、オランダ代表にとってはなかなか馴染みのない時間に試合が行われる。
しかし、W杯本大会では1時キックオフの試合がいくつもあり、ファン・ハール監督も「1時キックオフの試合をどう準備するか、日本戦で実際に経験しておきたい」と捉えているという。
今回のオランダ代表の合宿地ノールトワイクから、クリスタル・アレーナのあるヘントまで約230キロ。バスで大体2時間半の距離だが、それでもなお、オランダは飛行機を用いて移動する。
ファン・ハール監督は「渋滞を避けるため」と説明しているが、W杯で1時キックの試合をした後、同じ日にリオ・デ・ジャネイロのベースキャンプに戻ることも想定し、今回、飛行機をチャーターした。
「なるべく同じ生活リズムを保ちたい」とファン・ハール監督はその理由を説明している。