移行期にあると主張【写真:goal.com】
ナポリのラファエル・ベニテス監督は、今季好調を維持するチーム状況に、一定の満足感を示している。
昨季までチェルシーを率いていたベニテス監督は、ワルテル・マッツァーリ現インテル監督に代わって、今季からナポリで指揮を執っている。
セリエA開幕から好調を維持するナポリは、第12節終了時点で3位に位置している。ベニテス監督は、スペイン『マルカ』でチームの変化を認めている。
「私が来る前のナポリは、全員が(エディソン・)カバーニのためにハードワークをして、カウンターに賭けるというチームだった。それは非常に明確だった」
「我々はナポリにポゼッションを高められるような努力を施していった。事実、多くの試合において、セリエAで最もパスをつないだチームになっているよ。だが、我々はまだ移行期にある。完成されたチームではない」
ナポリは1980年代終盤に元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナを中心にセリエAでトップクラスのクラブとなり、1986-1987シーズン、89-90シーズンにはセリエA制覇を達成した。しかし、ベニテス監督は当時のチームとも異なると主張している。
「私のナポリに、マラドーナはいない。彼は、ほかの選手たちの上に立っていた。我々はチームのために決定的な選手を、現在模索しているところだ。我々のチームは、よりグループを重視する。もちろん、決定的な仕事をしてくれる(ゴンサロ・)イグアインといった選手もいるがね」
「現在のナポリにおいては、(ホセ・)カジェホンがセリエAで6ゴールを上げている。(マレク・)ハムシクもだ。イグアインは5ゴール。その事実が、ナポリがどういうチームなのかを説明しているだろう。攻撃に決定的な選手が複数いて、守備も同じことが言える」