選手が駅員に。グッズは完売
陸上で電車を輸送することは、鉄道ファンの間では「陸送」と呼ぶらしく、この姿を写真におさめることができるのはレアな出来事(らしい)。陸送に立ちあったクラブスタッフによれば、深夜3時過ぎにもかかわらず、約200人のファンが等々力周辺に集まっていたとのことだ。
イベントは深夜だけではない。
夜が明けて始発になると、東急線武蔵小杉駅改札窓口には、今回の「川崎の車窓から」の記念入場券を求める行列が出来ていたとのこと。中村憲剛選手、稲本潤一選手、大久保嘉人選手、小林悠選手の4人が東急電鉄の駅員姿になっている台紙に、入場券がついたフロンターレ仕様のシートである。鉄道ファンとフロンターレファンが並び、こちらも朝8時半には売り切れたとのことだった。
そして試合当日。
等々力周辺のフロンパークでは、いつも以上に所狭しにさまざまなブースやイベントが開催されており、この「川崎の車窓から」だけでも18もの企画が行われていた。その全てを紹介はしきれないが、電車の非常停止ボタンの操作体験や、バスの降車ボタンを押せるサービスなどもあった。
特に降車ボタンのブースでは「いつも一回しか押せないですよ。今日は押し放題ですよ」などのユニークな呼びかけの声も。販売ブースも大盛況で、鉄道Tシャツや記念入場券、駅名風キーホルダー、つり革など、鉄道コラボグッズはキックオフ2時間前の17時の時点で、軒並み完売しているほどの状態だった。
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