頭の中が空っぽになるであろう監督の言葉
それよりも重要なことがある。インターナショナル・ブレイクの直前の試合、CSKA対テレク戦(4-1でCSKAが勝利)でスルツキー監督が本田を賞賛した。
「アウェイのCL、マンーシティ戦では、本田はベストパフォーマンスを見せたわけではない。しかし、それは試合前日のトレーニングで小さな怪我をしてしまったから仕方が無い。本田のモチベーションに問題はない。その点で私は何の疑いも持っていない。そして、12月10日の前半の最終戦までに、彼はチームをもっと良い状況に導いてくれると信じている」
私が推測するに、この監督のコメントが本田の頭の中を1ヵ月半の間まるで空っぽになったようにするためのスイッチになるだろう。そして、その後に本田はこの先自分に何が起きるかを十分に認識出来るはずだ。
移籍が確定している選手というものは、頭の中が既に先のクラブでどうするかということばかりが浮かんできて、なかなか現在のプレーに集中できないものだ。
だが、スルツキー監督のこのコメントで、今の本田は、何をして、どう振舞うべきか理解している。
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