「Jで実績のある選手はドイツへ行った方がいい」
Aの意見と異なるのは選手Bだ。
「僕の場合は、オランダしか選択肢がなかったから。今は日本人選手の評価が上がって、ドイツへまっすぐ行く道が拓けた。例えば高木くんみたいな、これからオランダでプロとして実績を作ろうとする選手は違いますけど、Jで実績のある選手はドイツへ行った方がいいと思う。
でないと年齢的に(超一流へのステップアップが)手遅れになってしまう。どんなサッカーをしてようとも、ドイツの方がオランダよりレベルが高いのは間違いないですし」
レベルを比較するとブンデスリーガ>エールディビジなのは、100人いたら100人同意するだろう。ここで気になるのが「果たしてJリーグのレベルは、エールディビジと比べてどうなのか!?」ということだ。
これだけ日本人選手がスムーズにエールディビジのレベルに適合出来ているのだから、それはリーグのレベルがそれほど変わらないからじゃないか……という見方があってもおかしくない。
選手BはエールディビジとJリーグの違いをこう説明する。
「エールディビジの下位チームとやると、たまに『なんでこんなに弱いの!?』というチームがある。Jリーグだと下位のチームでもそこそこの力を持っている。Jリーグは戦力が平均しているから、楽な試合というのがない。逆にいえばアヤックス、PSV、トゥエンテみたいなチームは飛びぬけて強い」
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