世界一の軍資金を誇ると称されるマンチェスター・シティが、英BBCの「子供番組」を使って外国人選手に英語を習得させている事が明らかとなった。4日付の英メディアが報じた。
トップチームの25人中、6名のイングランド人以外の19名が外国人選手で、主将はベルギー代表DFビンセント・コンパニ、副主将はコートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレが務めるマンCは、新外国人選手が加入する度に英語教材を配布しており、教材の一つとしてBBCの子供番組を最優先に勧めているという。
サン紙に内情を語った関係者は次のように述べている。
「シティはピッチ内外での選手間の英会話の重要性を認識している。選手には個人教師を付け、英語教材を使って学ばせている。テレビの子供番組は英語習得に役立っており、選手たちは自分の子供以上に番組を楽しんでいる」
さらに選手たちはサッカー番組も自国語でなく英語で見るよう促されており、同関係者は例として「スカイスポーツでラ・リーガの試合を観させ、サッカーの専門用語を習得するよう勧めている」と語っている。
リーグ第11節を終えて8ゴールと、得点ランクで首位タイを走るアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロも3シーズン目にして初めて英語でインタビューに応じ、「英語は毎日上達している」と話し、ファンを驚かせた。
現在、マンCはリーグ8位と低調気味だが、首位アーセナルとの勝ち点差は6となっており、主力外国人選手の英語力向上が今後の巻き返しのカギを握るかもしれない。
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