清武、長谷部、フランツで形成するトライアングル
実際、ニュルンベルクは「62分」まで悪くなかった。悪くないどころではない。非常に良かった。ボルシアMGが今シーズンこれまでホームで圧倒的な強さ、破壊力を見せつけていたことを考えれば、異色の出来と言っても良かった。
オランダ人新監督の指揮するニュルンベルクの配列は、様々なところで長谷部と清武弘嗣が2列目中央に並ぶ4-1-4-1と紹介されているが、その並びを4-(▽+2)-1と観るとより分かりやすい。
4バックに、長谷部と清武、ワンボランチのマイク・フランツが中央でトライアングルを形成し、それに両サイドとワントップが付随する、といったところだ。
「前からプレッシャーをかけてハマって、っていう形はまあ、上手くハマっていたんですけど」と語った長谷部が、まず清武とともに相手のダブルボランチのクラマーとグラニト・チャカに圧力を掛けていく。そしてそのプレスをかいくぐって出たボールに対して、フランツがまた圧力を掛ける。
「練習から意識してやっていますし、そういう距離感は良かったです」と清武が言うように、この3人の距離感は非常に良かった。またときに長谷部が後ろに下がる等、このトライアングルは流動的に動きながらチーム全体に心地良いリズムをもたらしていく。
「前からのプレッシャー」は上手くハマり、ボルシアMGはなかなか攻撃を組み立てることが出来ない。