アーセナル戦で鍵を握るエブラとの連携

　ソシエダ戦で香川とエブラの関係は非常によく、両チーム最多の31回ものパス交換を記録した。エブラは香川を信用しているようで、香川が求めれば高確率で香川にパスを出すし、香川も球離れが早いので、エブラがあがってくればすぐにパスを出していた。お互いの相性はよさそうだ。ただ、アーセナル戦では、エブラにパスを出す振りをしてドリブル…というパターンを増やしても面白いだろう。

　アーセナルはミッドウィークに、ドルトムントを相手に敵地で1-0の勝利を収め、勢いに乗っている。しかし、ドルトムントの魅力的な攻撃陣を抑えるために全員が走らされ、消耗した試合でもあった。

　さらに、マンチェスターUのソシエダ戦は火曜日に行われたが、アーセナルのドルトムント戦は水曜日開催で、試合間隔もマンチェスターUより一日短く、チーム全体として疲労がたまっている可能性が高い。

　もし疲労が原因でコンディションが低下していれば、エジル、カソルラ、ロシツキーといった攻撃的で守備を得意としない2列目の選手たちにとって、エブラの攻撃参加は脅威だ。試合中、何度かはボロが出るはず。そうなれば、香川とエブラのコンビでアーセナルの右サイドを攻略できる可能性は高い。

　強豪との対戦なので、モイーズ監督が慎重な選手選考をする可能性はゼロではない。ただ、ここ最近は攻撃的な采配を振るうようになった上に、香川も好調だ。ここは是非、創造性に関してはチームで突出している日本人にチャンスを与えてはどうだろうか。

【了】

提供：J SPORTS

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