「調子が良い日は誰にでも勝てる」ヴォルフスブルクを警戒【写真:goal.com】
9日に行われるブンデスリーガ第12節で、ボルシア・ドルトムントは敵地に乗り込み、ヴォルフスブルクと戦う。ユルゲン・クロップ監督は、チャンピオンズリーグ(CL)から切り替えることを重視している様子だ。
6日のCLグループF第4節でアーセナルに0-1で敗れたドルトムント。7日の会見で個人的な心境を聞かれた指揮官は、以下のように答えた。
「一人の人間としても敗戦は影響するもので、もちろん私も(あの晩は)楽しく口笛を吹きながらベッドに入っていない。監督としての仕事以前に人間として処理する必要はある」
「だが我々はすでにある程度の時期をこのようなリズムの中で過ごしてきている。だから、前の試合から次の試合への影響というものは限られていることも把握しているはずだよ。敗戦については、正しく分析すれば常にポジティブな要素を取り出すことができるし、次の試合ではそれを生かしながら修正していくことを目指す」
「早く(切り替えの)スイッチを押すことが大事だ。チャレンジというより、これが我々の仕事だよ。今日は回復、金曜日は試合に向けて準備、そして土曜日は試合をする。我々が望んでいたごく普通のリズムだ」
クロップ監督は、「欧州の大会への出場権を狙うために良い立場にいる」とヴォルフスブルクのリーグでの順位に言及。相手チームが備える個々の力を高く評価している様子だ。
「誰もが知るとおり、ヴォルフスブルクは非常に強いチームを持っている。ルイス・グスタボ獲得で特別な補強が実現できたし、元ドルトムントのイヴァン・ペリシッチも調子を上げている」
「(腹筋の肉離れを負う)ジエゴは出場できるか分からない。マキシミリアン・アーノルドはドイツ最大級のタレントの一人。ダニエル・カリギウリもケガから復帰したし、イビツァ・オリッチはゴールを挙げ続けている。攻撃に限らず、高いクオリティーを持つチーム。調子が良い日は誰にでも勝てるチームだよ。不振と言われていた時期も終わったようだね」
シーズンの約3分の1が経過。クロップ監督は、チームの成績に満足感を示しながらも、プレー内容にはまだ向上の余地があるという。
「勝ち点28を獲得していることには満足しているよ。我々が置かれていた状況を見ると、特にそう思うね。選手層は十分だが、ボランチが2人も負傷したのは非常に不運と感じている。それでも、このような事態をうまく乗り越えてきたと思うよ」
「だが、我々はまだ無限大のポテンシャルを残しているのも確かだ。クレイジーに聞こえるかもしれないが、(勝ち点ではなく)試合でのプレーについての話だ。うまくできていることを90分、95分、続けることなんだ。それがまだできていない」
アーセナル戦を欠場したDFマッツ・フンメルスだが、ヴォルフスブルク戦には間に合うかもしれない。その一方で、MFヤクブ・ブワシュチコフスキの出場が危ぶまれているとのこと。
「マッツは本日(7日)、CLで出場しなかったプレーヤーたちと一緒に練習できるようだ。それが本当かどうかは後で確認することになる。今のところ、クバが胃腸の問題を抱え、医師に検査してもらっている。ヴォルフスブルク戦に向けて良いニュースではないが、様子を見なければいけない」