スペイン代表監督「彼を数に入れられるとは幸せ」
16歳という若さでヨーロッパに渡り、最初はポルトガルで、それからスペインリーグでプロとして育ってきたコスタが、「全てをここで与えてもらった」からと、スペイン代表でプレーしたいと望むことが、国籍を剥奪するほどの悪事に当たるのだろうか。
かつて、フェリペ・スコラーリがポルトガルを代表監督として率いた時に、ブラジル国籍のデコとペペをポルトガル代表でプレーするよう、説得したのは有名な話だ。
それとどこが異なるのかと記者に聞かれると、「ペペとデコはブラジル代表でのプレー経験がなかった。ケースは全く違う」とスコラーリは会見場で逆切れしたが、本心としてやはり、現在ブラジルを超えて世界ランキング1位であるライバルのスペインに有力選手を持っていかれるのが面白くないのだろう。これが、アフリカやアジアの代表であれば、こんな騒ぎにはならなかったに違いない。
一方、スペインのデル・ボスケ代表監督はコスタについて「彼を数に入れられるとは幸せだ。だが、まだワールドカップまでは何ヶ月もある。時間はあるだろう」とコメントするにとどめている。
果たしてこの喧噪の中、ジエゴ・コスタがスペイン代表FWに選ばれるのかに注目が集まる。デル・ボスケの次の招集リストは、今日(11月7日)に発表される予定だ。
【了】
関連リンク
CLよりも上? バルサ対レアルの“クラシコ”が世界で一番盛り上がる理由
スペインでネイマールへのバッシングが激しい理由
ジョアン・サルバンス 誰でもわかるサッカー講座 クラシコ編 ~世界一のチーム戦術まるわかり!~
FCバルセロナはまだ進化するか?