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香川真司 11年前

完全復調、そしてモイーズ監督好みのプレーも随所に。今季最高のパフォーマンスを見せた香川真司

チャンピオンズリーグでソシエダのホームに乗り込んだマンチェスター・ユナイテッド。試合は引き分けに終わったが、香川のパフォーマンスは称賛すべきものだった。今季最高とも言えるプレーにモイーズ監督も評価を上げたはずだ。

text by 内藤秀明 photo by Asuka Kudo / Football Channel

今季最高のパフォーマンスを魅せた香川真司

 ソシエダ戦の香川真司は間違いなく今季最高のパフォーマンスだった。

完全復調、そしてモイーズ監督好みのプレーも随所に。今季最高のパファーマンスを見せた香川真司
香川は91分までプレーし大きなインパクトを残した【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 チャンピオンズリーグ・グループステージ第4節レアル・ソシエダ対マンチェスター・ユナイテッドの一戦は、0-0のスコアレスドローで幕を閉じた。得点に絡むという形での結果こそ残すことができなかった香川だが、91分までプレーし大きなインパクトを残した。

 今季ここまで何かと香川のパフォーマンスにケチをつけてきた私だが、今晩に限っては何も香川について批判するポイントが見当たらない。香川は自分の良さを活かしつつ、モイーズ監督が評価したくなるようなプレーを魅せてくれた。

 得点が入らなかったのは残念ではあるが、もし私に香川に対する得点をつける権限があったら8点以上はつけるだろう。それくらいに香川は際立っていた。

 では、香川の素晴らしかったプレーについて説明していきたい。

 香川のスペイン的なショートパス中心のプレーと、デイヴィッド・モイーズ監督が好みの英国的な縦に早いサッカーは対極的な存在ではあるかもしれない。しかし、時間帯によって両方のプレーを使いわけることができれば、相手DFにとって読みにくい厄介な選手であることを意味する。

 そして、ソシエダ戦の香川は今季初めて、「モイーズが好むプレー」「自身が好むプレー」を使いわけて相手の脅威になっていたのだ。では「モイーズが好むプレー」とはどのようなものか。

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