今後の提携先はどこに?
「一方で、現地で日系企業や現地企業をまわっていて出てきた課題が、Jリーグと組むことでどれほどのリターンがあるのかという指標の数字がない、ということでした。そこで今回、レピュコム社という広告価値を換算するデータ会社と契約を結んで、現地におけるJリーグの価値をきちんと数量的に出すようにしました。
たとえば、レ・コン・ビン以前のベトナムにおけるJリーグの価値と、レ・コン・ビン以後のベトナムにおけるJリーグの価値の差みたいなものがきちんと出てきて、スポンサーさんに応援していただけるような形がきっと可能になると思っています」
――今後、アジアのリーグとの提携はどこまで広げようと考えていますか?
「11月に、たぶんマレーシアと提携することになると思います。インドネシアは今、国内リーグが二つに分裂してしまっているので様子を見ているところです。インドネシアと提携できれば、狙いにしてきたところとはだいたい提携したことになりますね。
その他の東南アジアの国、インドという巨大市場をどうするかなど、いろいろな可能性はありますが、ここからは広げてきたものに対して一つひとつ丁寧に成果を上げていくプロセスに入ったほうがいいのかなと思っています」
――東南アジアの選手がJリーグでプレーするというのが大きな柱となると思いますが、その他にはどんなことを考えていますか?
「今年は鹿島アントラーズがベトナムU-23代表とベトナムで試合を行いましたが、こういった試合をもっと増やして、東南アジアの方にJリーグを知ってもらう機会を作りたいと思っています。
今季開幕前にはタイでJリーグチームがキャンプを行いましたが、来季に向けて新たにタイでのキャンプに興味を示しているクラブが出てきています。クラブが増えれば、現地でのJクラブ同士のプレシーズンマッチやミニトーナメントを行うことも可能になりますからね」