「今季最高のインテルだった」マッツァーリ監督
後半の22分からは、ジョナタンの故障により右サイドへ回る。そしてそこでも対面のガブリエウ・シウバをセーフティに抑えながら、行ける時には前に出る。ロスタイム、70メートル以上を走ってシュートを狙ったプレーは、「試合終盤まで落ちない運動量が僕のストロングポイント」と言い切る彼らしいものだった。
昨シーズン最終節の対戦で、右アウトサイドで出場した長友はガブリエウ・シウバを始めとしたウディネーゼの若手連中に走り負けていた。故障と2ヵ月に及ぶブランクの影響はありありで、コンディションについて心配になったものだが、それも完全に過去のものにしてしまった印象だ。
チームとしてもインテルは、昨季とは見違える姿を披露。特に若手の揃うウディネーゼ相手に衰えをさらした感のあったカンビアッソは、今度は逆にボールを奪いまくって中盤を威圧していた。
マッツァーリ監督は「今季最高のインテルだった」と胸を張る。彼の指導するチームは、連係の成熟する中盤や終盤にぐっと調子を上げる傾向がある。長友の成長も含め、楽しみなのはここからだ。
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