10月29日、FIFA(国際サッカー連盟)は、年間最優秀選手賞である2013年FIFAバロンドールの候補23名を発表した。
FIFAバロンドールは各国代表監督、主将、ジャーナリストの投票によって決定されるが、注目はやはり2009年からの5シーズン連続でFIFAバロンドールを狙うバルセロナ所属のアルゼンチン代表リオネル・メッシだろうか。
対抗馬としては、2008年度の受賞者であるレアル・マドリード所属のポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウドか。今シーズンからバルセロナに所属し、先日のクラシコでゴールを決めたブラジル代表ネイマールも評価は高そうだ。
昨シーズンのチャンピオンズリーグでバルセロに大勝し、国内リーグ、国内カップ、チャンピオンズリーグの三冠を達成したバイエルンからは、フィリップ・ラーム、フランク・リベリー、バスティアン・シュヴァインシュタイガー、アルイェン・ロッベン、トマス・ミュラー、マヌエル・ノイアーの6選手が候補者入りしている。
受賞者は2014年の1月13日にスイスのチューリッヒで開催される授賞式で発表される。
なおバロンドールといえば、「バロンドールの呪い」がある。これは「本大会開催の前年度バロンドール受賞者がいる国は優勝できない」というジンクスだ。特に近年は、ベスト8で敗退する現象が続いている。
前回の2010年のワールドカップ南アフリカ大会では、前年度に受賞したメッシのいるアルゼンチン代表は、準々決勝でドイツに敗れてベスト8で敗退。
2006年のドイツ大会では、前年度に受賞したロナウジーニョのいるブラジルはフランスに敗れてベスト8。
2002年の日韓大会でも前年度の受賞者であるマイケル・オーウェンのいるイングランドは、ブラジルに敗れてベスト8敗退となった。
バロンドール受賞者が出た国は、奇しくもベスト8で敗退するという現象が3大会連続で続いているのである。
言うまでもなく、今年度の受賞者は来年のブラジル大会の前年度受賞者に当たる。果たして、そのジンクスを破ることができるか。そこも注目と言えるかもしれない。
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