FIFAランキング5位の強豪相手、見どころは?
ベルギー戦の注目ポイントは、日本があの強固な組織をいかに攻略するかの一点に集約される。
ベルギーは組織としてソリッドな守備を見せるだけではなく、それを構成する11人がほぼ185センチを超えるフィジカルモンスターだ。複数人が連動して相手をずらし、高い精度で一連のプレーをこなさなければ、彼らの守備網を破ることは相当難しいだろう。
W杯予選ではこの頑丈な組織を崩すことに手を焼き、鋭いカウンターに沈んだチームがいくつもあった。10月の欧州遠征では長友佑都の効果的な攻撃参加は見られなかったが、日本代表の一つの形である左サイドからの崩しがどれだけ世界に通用するかを試す、格好の試金石になるだろう。
ベルギー戦は強化試合であり、必ずしも結果が求められるわけではない。そのため、日本には多くのトライを期待している。例えば、相手のカウンターを意識してアンカーを置く方法があるだろう。
これだけ大柄な選手を相手にするならば、変化をつけたセットプレーがあっても良い。W杯の舞台では、レベル的にも戦術的にも多様なチームとの対戦が待ち構えている。選手選考を含めた采配のバリエーションも求めたいところだ。
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