成長を見せるザハとリンガード
一方、今年21歳になるイングランド期待の若手ザハは、スピード、パワー、技術どれもハイレベルで、ウインガーにありがちな球離れの悪さもなく、確実にモイーズ好みの選手だろう。しかし守備意識が低いせいか、ここまで出場機会に恵まれなかった。
ノリッチ戦でも、やや守備意識が足りないシーンもあったが、プレシーズンに比べると改善の跡は見られる。守備をしないとポジションが手に入らないことを理解しているのだろう。
冬に古巣のクリスタルパレスにレンタル移籍するのではないか、という噂も流れているが、今後のチャンスで確実に結果を残せば、冬以降、現状の序列をひっくり返しても不思議ではない。
そして最後に、ヤヌザイと同様にマンチェスターUのU-21から今夏トップチームに昇格した、ザハと同い年のイングランド人ウインガー、リンガードは9月中旬から短期ローンでバーミンガムに移籍している。
そして9月21日に行われたシェフィールド・ウェンズデイ戦では、デビュー戦ながら4得点を決める大活躍。その結果、当初1ヶ月の契約だったが、さらに2ヶ月のローン期間延長を獲得した。
現在は5試合に出場していて5ゴールと悪くない活躍で、順調に経験を積んでいる最中だ。12月に帰ってきて即戦力というのは想像つかないが、得意の強烈なシュートでバーミンガムの地で得点を重ねれば、モイーズ監督が「ベンチに置いておきたい」と考えるようになっても不思議ではない。
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