アレグリ監督は本田に何を求めるのか
そう、その枠は本田圭佑で埋まるというのだ。夏の移籍交渉は失敗したが、CSKAモスクワとの契約終了後を見据えた移籍には夏の時点で合意に達しており、他ならぬアレグリ監督が27日のパルマ戦後に「本田はラミと共に1月に加入する」と語っている。
前述の記者曰く「本田はロシアリーグのシーズン終了後に合流出来ないか道を探っており、12月26日前後にはミラノへの来る意向を持っている」という。
さてそのミランだが、2トップにトップ下を置くシステムの導入は見送られ、現在は4-3-3でシステムをほぼ固定して闘っている。とはいえ両翼の選手は頻繁に中盤のカバーに入り、実質4?5?1として機能。現在は左にカカーが、そして右にはジェノアから移籍したスロベニア代表MFのビルサがアレグリ監督の信頼を得ている。
本田が加入した場合、カカーよりもビルサとのポジション争いに臨むことになるのではないだろうか。本田のようにキープ力を駆使するタイプではないが、恵まれたフィジカルに左足の強烈なシュートと、共通のストロングポイントを持つ。
何より戦術面の規律をしっかり守れる選手で、外から中へとポジションを取ってゴールを意識しながら、守備では必ずサイドのスペースを埋める。
カカーも移籍後は、チームの必要に応えてしっかりと守備をしている。攻撃的なタレントは使いつつ、アレグリ監督は「カンピオナートは守備で勝つものだ」と守備への貢献を求める。
もはや冬の加入は既定路線とこちらでは見られているが、その通りに本田がミランに加入した場合、まずは守備の点でアレグリ監督の期待に応えられるかどうかが、定位置獲得への鍵となるのかもしれない。
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