弟分の試合ではシャフタールの勝利
その試合展開に触発されて、客席もなかなか盛り上がりを見せた。シャフタールのファンが「シャフタール!シャフタール!」と野太い声を上げれば、フッスバルシューレの子供たちが「レバークーゼン!レバークーゼン!」と可愛らしい声でやり返す。
一進一退の攻防が続いたが、48分と51分にシャフタールが立て続けにゴールを叩き込んだ。その後59分にレバークーゼンが1点を返したが、劣勢のまま1-2でレバークーゼンが敗北を喫した。
レバークーゼンが劣勢に立たされるや、子供たちが「シャ○セ!(英語で言うFワード)シャフタール!」と罵声を飛ばしたのは微笑ましかった。直ぐにコーチに嗜められてしまったが。
試合はれっきとした公式戦で、数は少ないがプレス席には記者が数名、テレビカメラを持つ人間もちらほらいる。興行としての側面もあり、ビールやソーセージを出すケータリングカーが2台立ち並び、ハーフタイムには観客が舌鼓を打っていた。
続いて夜に行われたCLでは、キースリンクの2発を含む4-0で、レバークーゼンがウクライナの雄を粉砕する。昼間に弟分がやられたとあって、兄貴分も黙っていなかったのかもしれない。ちょっとした遺恨試合のように見えたが、それもユースリーグの面白い側面だろう。
【次ページ】ACLで導入してもいいのでは?