選手だけではなく指導者も海外挑戦を
マンチェスター・ユナイテッドの香川真司をはじめ、多くの日本人が海外のトップリーグで各国の代表選手としのぎを削っている。さらにはバルセロナの下部組織に所属する久保建英君のような例もある。そんな状況にあって、加藤氏は日本の指導者へ海外挑戦を呼び掛ける。
「(海外挑戦を)選手に要求するけど、指導者は何をやっているんですかと。日本の指導者だって世界に出て、世界のサッカーを学んでいく。それによって、さらに自分をレベルアップさせることが出来るじゃないですか。いろんな局面に対応する能力が身に着くわけです」
例えばタイプレミアリーグは現在18チーム(来年は20チームの予定)、ディビジョン1で18チーム。地域リーグにあたるディビジョン2まで含めると、全部で120近いプロ、またはセミプロのクラブが存在する。
「JリーグはJ3が出来たところで果たして何チームか。働く場所や、指導者の経験値を上げていくということで言えば、選手だけじゃなく指導者も海外に出て、経験を積んでいく。
それを日本に持ち帰ってくれば、日本サッカーの貢献にも絶対につながると思います。自分はタイ代表のGKコーチにさせていただきましたが、そういうのを目指す指導者が増えてくれることを望んでいます」
加藤氏の後に続く指導者が次々と現れることが期待される。
【了】
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