仕掛けられなかったイトゥルベはトップ下へポジションチェンジ
イトゥルベに右サイドでドリブル突破を許容させたのは、前半45分の一度だけ。しかしその時も、長友は完璧に近い1対1での対応を見せた。ボールをしっかり見て安易に飛び込まず、左足のコースを切りながら縦へと追いやって行く。
そして相手からスピードを奪い、最終的に味方がフォローに来てストップ。インテルは後半15分までに4?1とリードを拡げ、右で仕掛けられなかったイトゥルベはシステム変更でトップ下へと移される。戦術的な勝利だった。
もっとも長友はその後、前述のようにロムロには抜かれてしまう。ただ味方がトーニにあっさりかわされたところから始まったピンチではあるし、エリア内で相手を持たせた時点で強く当たりに行けず、厳しい場面であったのも事実だ。
長友に落ち度があるとすれば、前半のインテンシティを持続出来なかったことにある。大量リードを奪って余裕のある状態であっても、集中力の欠如を90分間落とさず働き抜くことが、守備の人間として目指すべき次の高みだろう。
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