二川に根掘り葉掘り訊いてみた
二川孝広、ガンバ大阪生え抜きの10番であり、チームを象徴するプレーヤーのひとりである。卓越したパスセンスで攻撃のタクトをふるい、数々のゴールを演出してきた。
一方で、その素顔は謎めいている。基本、ポーカーフェイスで感情表現はなだらか。インタビューをはじめとする取材対応はめっぽう苦手ときている。
だからこそ、興味をかきたてられる存在だ。はたして、二川とはどんな人物なのか。サッカーからプライベートまで、根掘り葉掘り訊いてみた。
――今季、ガンバ大阪の戦いをどう振り返りますか?
「序盤はなかなか勝ち切れなくて苦しみましたけど、徐々に自分たちのやろうとしているサッカーができてきて、結果につながるようになってきました」
――初のJ2、最初はやりづらさがありましたか?
「やりづらいことはなかったです。自分たちがチャンスを決めきれず、勝ち切れない分、なかなか波に乗れなかった」
――ガンバ戦は、どこの会場も大勢の入場者が訪れ、お祭り騒ぎです。ひと泡吹かせてやろうと向かってきます。
「お客さんが入ってるんで、相手のモチベーションが上がっている。立ち上がりから、かなりの勢いでプレッシャーをかけてきます。必死になって戦ってくるのは想定して試合に入りますね」
――ただ昇格すればいいというものではない?
「もちろん。優勝して昇格です」
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