モイーズ監督が香川に求めていたプレーとは?
チャンピオンズリーグ・グループステージ第3節マンチェスター・ユナイテッド対レアル・ソシエダの一戦は、1-0でマンチェスターUが勝利を収めた。日本代表MF香川真司はフル出場を果たし多くの決定機に絡んだものの、自ら得点を挙げるには至らなかった。
香川のボールタッチを見る限りまだまだ試合勘は万全ではなさそうだったが、今シーズンで最も活躍できた一戦だったとは言えるだろう。ただ、試合後にデイビッド・モイーズ監督が香川を絶賛するコメントを口にしたのはかなり驚いた。その理由を説明するには、以前の私の記事の内容に触れなければならない。
私は、過去に大きく分けて二つ、香川に対して“モイーズ目線”で提言した。一つは「積極的にドリブルを仕掛けろ」ということ。積極的なドリブルはモイーズ監督がウイングに求めるスタイルであり、こうした彼好みのプレーをすれば良い印象を与える可能性があったからだ。
二つ目は「得点に絡め」ということ。香川がどのようなプレースタイルであろうと、結果さえ残せば、監督が起用せざるを得なくなるからだ。
では、レアル・ソシエダ戦での香川はどうだったか?
【次ページ】フル出場だがハードルをクリア出来たかと言うと…