今季のJ2リーグは残り5試合。
現時点でのJ2の状況を整理すると、首位ヴィッセル神戸(勝点75)、2位ガンバ大阪(勝点74)の自動昇格が濃厚、3位京都サンガ(勝点66)がプレーオフ進出が濃厚といったところ。
混沌としているのは残り3つのプレーオフ出場枠だ。
第37節終了次点で、順位表は以下のとおり。
4位 千葉 61 +21
5位 徳島 60 +7
6位 長崎 60 +7
――昇格プレーオフ――
7位 札幌 54 +8
8位 松本 54 -4
9位 岡山 53 +9
10位 栃木 53 +5
残り5試合。最大で獲得できる勝点は15。現実的に昇格プレーオフを争うのは10位栃木までだろう。7位札幌から10位栃木は、残り5戦のうちで1敗でもすればその時点で脱落が濃厚だ。
7位札幌が残り5試合を全勝したとして勝点69。
つまり、千葉、徳島、長崎は残り5戦で4勝すれば逃げ切りだが、現実的ではない。
4位千葉から10位栃木までの残り5試合の対戦相手は以下のとおり。
4位千葉 横浜FC、札幌、長崎、栃木、鳥取
5位徳島 G大阪、福岡、岡山、東京V、長崎
6位長崎 熊本、栃木、千葉、松本、徳島
7位札幌 京都、千葉、神戸、岐阜、北九州
8位松本 福岡、横浜FC、山形、長崎、愛媛
9位岡山 群馬、鳥取、徳島、富山、福岡
10位栃木 岐阜、長崎、北九州、千葉、京都
かなり食い合う。
勝点的には4位千葉、5位徳島、6位長崎が7位札幌以下を引き離しており有力に思えるが、足を引っ張り合って最後までもつれそうな気配がある。
最後に物をいうのは真の実力だ。
その意味で、千葉は昨年プレーオフを戦った経験、徳島は一昨年、最終節まで昇格を争った経験、そして何よりも両クラブは豊富な資金に物を言わせた戦力がある。
その点、長崎は不安が残る。しかも、栃木、千葉、松本、徳島と4試合も直接対決を残す。残り5試合を逃げ切る足はあるか。
逆に、これら3チームからやや勝点が離れる7位札幌から10位栃木までで比較的に戦いやすいのは8位松本。J2残留争いにもほぼ関わりのないJ2中位の福岡、横浜FC、山形、愛媛と対戦を残す。
また、もっとも勢いがあるのは、本サイトでも最近の驀進ぶりを紹介している10位栃木だ。ここ5試合を4勝1分。10月はG大阪、東京Vを倒して勢いに乗る。天皇杯で対戦した横浜F・マリノスの樋口靖洋監督は「今のJ2でもっとも勢いがあって迫力のあるチーム」と評した。
【了】
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