「俺らは学ばなくちゃいけないことがまだまだたくさんある」
6月のコンフェデレーションズカップで3試合9失点を食らい、続く8月のウルグアイ戦でも大量4失点したことは、ザックジャパンの守備の要・今野泰幸にとっても衝撃的な出来事だった。
その苦境から抜け出そうと9月シリーズから再出発を図り、前向きな方向に進んでいただけに、10月のセルビア・ベラルーシ遠征での2試合3失点というのは痛恨だった。
「コンフェデからの課題がまだ続いているという感じを強く受けましたね。守備面でもっとコミュニケーション取って、もっと組織を固くしてかなきゃいけないと思う。実際2試合で3失点しているわけだから、もっと守りを固くしなきゃいけないなと強く感じましたね」と彼は帰国後、改めてそう言った。
FKとカウンターから2失点したセルビア戦ではコンフェデの時より組織的な守備を見せていたものの、一瞬のスキを突かれる格好になった。
「あのゲームは我慢比べみたいだった。相手も組織的ないい守備していたし、ウチも前半から耐えてはいたんですけど、特に1点目のシーンはラインが下がりすぎたし、マークに1人も行けなかった。
相手もパスじゃなくてシュートミスだったと思うけど、そこにプレッシャーに行けずに失点してしまったのが残念だった。FKからなんかやってくるぞというのはスカウティング済みだったし、警戒していたのにやられましたね。
やっぱり俺らは学ばなくちゃいけないことがまだまだたくさんある。個人としてもチームとしてももっとレベルを上げて行かないといけないと言う気持ちも強くなりましたね」と今野は述懐する。
【次ページ】「攻撃の課題が深刻になってきたなという印象」