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日本代表 11年前

進まぬ世代交代、国際経験のチャンス喪失――。ヤングなでしこ惨敗が与える女子サッカーへの大きな影響

U-19日本女子代表は先に行われたAFC選手権で4位に終わり、U-20W杯への出場権を逃した。なでしこジャパンに世代交代の時期が迫っている現状で、新戦力の台頭が期待された大会だったが、それは叶わず。また、自分たちが国際舞台で経験する貴重なチャンスも逃してしまった。

text by 馬見新拓郎 photo by editorial staff , junior soccer editorial staff

3位にも入れずU-20W杯出場を逃したヤングなでしこ

 中国の南京で行われたAFC U-19女子選手権で、U-19日本女子代表(ヤングなでしこ)は、6チーム中4位に終わり、3位以上のチームに与えられる、来年のU-20女子W杯(カナダ)への出場権を逃す結果となった。

 2年前の同大会で日本を2連覇に導いた吉田弘監督は「アジアでは長時間主導権を握っても、なかなか得点が奪えない状況も十分考えられる」と、大会直前の国内合宿の時に厳しい戦いを予想していた。

 だが、残念ながらそれが現実のものとなり、アジアでの優勝はおろか最低限のラインである3位以内にも入れなかった。今年2月に大分で初合宿を組んだ新生ヤングなでしこは、活動期間わずか8ヶ月で解散せざるを得なくなった。

 日本選手は、快勝した第1・2戦のように相手のプレッシャーが厳しくない状態であれば、うまくボールを扱うことができる。だが最後の3試合(韓国戦、中国戦、北朝鮮戦)のように相手のプレッシャーが厳しくなると、選手たちの視野が狭まり、最適なプレーの選択ができないことが続いた。

 これはおそらく、ボールを受ける前の状況把握の乏しさに起因しているのだと思われる。吉田監督は、自分の周囲の状況を見ること、そしていい判断をすることをテーマに掲げた合宿も行っていたが、その成果は最後まで発揮されなかった。

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