日本代表にも大きな効果をもたらす可能性が
もちろん、現状7~8割という判断はヴィオ独自のものだが、仮にそれが正しいとして、件の年間+15ゴール論を単純に昨季のバルサに加えれば、そのゴール総数は130にも達する。その完成度がさらに増すことは間違いないだろう。というより、いま以上に恐ろしいチームになること必至だ。
そして思う。欧州のリーグで年間15ゴールをコンスタントに記録するレベルのFWを持たない日本代表に、あるいはJのチームに、このヴィオの理論が組み込まれては実践されれば必ずや有益であろうと。
「あれはセットプレーからのモノ。流れの中からのゴールではない」というような論調が多い中、軽視されているとは決して言えないのだろうが、かといって重視されているとも言えないのが現状である。とすれば、やはりその認識は改められるべきであろう。
ヴィオは『サッカーという競技における“別のスポーツ”』と表現したが、それは言い換えれば、『サッカーという競技における“もうひとつの楽しみ”』となるのではないか。
後日、本来は非公開ながらも特別に見せてもらった練習は、まさに驚きの連続、鳥肌モノの面白さに溢れていた。
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