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香川真司 11年前

マンU格下にドローもモイーズ采配は妥当? 出番なかった香川は何をすべきなのか?

text by 内藤秀明 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

なぜ同点に追いつかれたのか

 試合は1-0で、マンチェスターUが逃げ切るかと思われた。しかし、88分サウサンプトンのコーナッキックのシーンで、センターバックのデヤン・ロブレンによってボールはゴールに流し込まれ、マンチェスターUは痛恨の失点を喫する。

 ロスタイムは5分もあったが、スコアは動かず終了し、マンチェスターUにとっては悔しい引き分けという結果で試合を終えた。

 マンチェスターUの試合終盤の失点のシーンは、守備の連携のミスが重なったもので、サウサンプトンにとってはややラッキーと言える。

 一つ目のミスはニアでジャンプしたダニー・ウェルベックがボールに触れなかった点。二つ目のミスは、サウサンプトンのアダム・ララーナをフリーにしてしまったために、ララーナは簡単にデ・ヘアをブロックさせてしまった点。三つ目はエバンズがロブレンをしっかりと掴まえきれなかった点だ。

 セットプレーの守備に関しては、基本的な守り方は監督が指示するだろうが、マークの受け渡し等の詳細はピッチの中の選手の判断で行われるもの。

 この失点はモイーズの指示した守り方の問題ではなく、選手間のコーチングで解決できるレベルのミスが重なった結果の失点だ。この試合に関しては、勝ち点を落とした責任を全て、モイーズ監督に押し付けるのは酷というものだ。

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