韓国代表は復活のきっかけを掴んだのか?
ブラジル戦が自信を取り戻した試合となったとしたら、2カ月ぶりの勝利を果たしたマリ戦は、その自信を“確信”に変えた一戦だったのではないだろうか。ホン・ミョンボ監督が試合前に、「ブラジル戦を通じて得た自信をつなげていくためには、マリ戦に必ず勝たなくてはならない」と話していたからだ。
そんなマリ戦は、得点力不足が指摘され続けていた韓国にとって、久しぶりに攻撃力を発揮した試合となった。ク・ジャチョル、ソン・フンミン、キム・ボギョンのゴールリレー、イ・チョンヨンの2アシストは、ブラジル戦で得た自信がまさにプラスに働いた結果だろう。『MKスポーツ』は、「個々人が見えなかった。それは特別に良かった選手がいなかったからではなく、チームの中にそれぞれが溶け込んでいたからだ」などと報じ、絶賛した。
とはいえ、まだまだ課題が残されているのも事実だ。韓国メディアがこぞって指摘するのは、セットプレーからの失点だ。ブラジル戦、マリ戦ともにその弱点が露呈している。『デイリアン』は、「セットプレーでの守備の不安は、ホン・ミョンボ監督以前から韓国代表の慢性的な問題」と指摘。「マンツーマンディフェンスに問題がある」と分析している。
課題を残しながらも、FIFAランキングを2ランク上げた韓国。不調が続いていたアジアの強豪は、ようやく復活のきっかけを掴みつつあるのかもしれない。
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